山形空港の生き残りへの取り組み

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投稿者:Monet1162さん

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あと1カ月で日本で98番目の空港となる茨城空港が開港しますが、就航が決まった定期便はわずか2路線にすぎません。日本航空の経営破たんなど地方空港への逆風が強まる中、ある地方空港の生き残りへの取り組みを取材しました。日本航空が1日6便運航する山形空港の閑散とするロビーに突如、横断幕が広げられた。その後、台湾からのチャーター便が到着すると、一気にロビーが活気づき、異国の言語が飛び交って、非常ににぎやかになった。臨時のチャーター便で到着したのは、台湾からの観光客で、100人近くがロビーを埋め尽くし、旅館のおかみたちによる歓迎を受けた。南国の彼らが一番、楽しみにしているのは、美しい樹氷が見られることで有名な蔵王。雪は初体験という陳振中さん(30)は、恋人と初めて山形県を訪れた。「アイスモンスター」と呼ばれる樹氷の観賞は、マイナス13度の吹雪の中で行われる。その寒さにもかかわらず、彼らの笑い声が響き渡った。陳さんは「鼻と口の感覚がなくなるほど寒いです。でも、この景色を見るために2年待ちました」と話した。旧正月の台湾からやって来た臨時のチャーター機は、2010年に倍増し、17便にもなった。ほぼ満席が続き、1カ月間でおよそ2,800人が山形を訪れている。そんな台湾人の一行を大歓迎する山形の人々。ずらりと並んだのぼり旗や中国語の大きな看板など、地域を挙げてVIP待遇でもてなしをしている。山形県国際観光推進協議会担当者は、「地域に空港があるっていうのは、われわれにとっても大変、ありがたいことですしね。空港を管理しているやっぱり県とですね、一緒に官民挙げて海外のお客さんの誘致には、今後とも力を入れていきたい」と話した。その必死の誘致の理由は、地方空港の苦境にある。日本航空の破たんは、地方を震撼(しんかん)させた。1月19日、前原国交相は「路線の見直し、不採算路線からの撤退も当然ながらやってもらうことになると思っております」と述べた。多くが赤字といわれる地方空港は、廃港への危機感を募らせる。山形空港でも搭乗率は、採算ラインといわれる60%を切る路線がほとんどで、就航便は年々減少し、赤字は年間1億6,500万円にものぼる。空港内のレストランは、「(きょうのお客さんはどれくらい入っている?)きょうですか。きょうは、まだ入っていません」と話した。空港内の売店は、「ご利用なさってるお客様が減っている分、やはり売り上げも影響してきていると思いますので」と語った。そんな中、山形空港を大きなかばんを背負い歩く1人の男性がいた。携帯用の指紋認証端末を持ち運んでいた男性の職業は、入国審査官だった。今、こうした国内線のみの地方空港へ臨時出張が急速に増えているという。臨時で来た入国審査官は、「これは東北6県同じでして、同じようにチャーター便、国際チャーター便が入っている空港には、出張して入国審査をすると」と話した。ほかの地方空港にも広がる外国人誘致の動き。山形県でも国内の観光客が減少する中、海外から訪れる観光客は急増している。山形にしかない魅力とは何なのか。雪を見ながらの温泉に郷土料理、花がさ踊りなど、観光資源を掘り起こし、外国人に魅力をアピールするのに懸命になっている。かみのやま温泉の月岡ホテルのおかみは、「何気ない町並みを雪を踏みしめてね、楽しそうに歩いているんですね。あらためて、『あっ、こんなにきれいな冬の山形なんだ、この町なんだ』ということを、逆に教えていただいているみたいなところがございますね」と話した。当たり前となり、日本人が忘れていた地域の魅力。潜在的な外国人のマーケットは、非常に大きい。陳さんは、「台湾では、なかなか見られない景色です。多くの台湾人が山形を気に入ることでしょう」と話した。陳さんの恋人は、「本当に来たかいがありました」と語った。ちょうど1カ月後に開港が迫った茨城空港で、98にも膨れ上がる日本の空港。これからは淘汰(とうた)の時代となるのか、生き残りを懸けた戦いは、もうすでに始まっている。 (02/12 00:58)

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